普段立川から出ないから、ぶらっと行っちゃうんですよね。
王子駅には都電荒川線の駅があります。乗鉄としては、何度乗ってもチンチン電車は楽しい。(遅いけどね)それに、バスよりも30円も安い。元気に都心、都内を走っているのをリアルタイムではみていないけど、黄色い電車がそこここらで走っている街は、今とは全く違った世界だったんだろうなと想像します。
写真は飛鳥山公園にあった都電の静態保存のものです。戦後昭和24年に作られたもの。鉄資材不足から内部はすべて木製です。中は写真を撮ってこなかったけど、座る場所はすごくちんまりしていて、基本寿司詰め前提の作りのように思いました。

飛鳥山公園の都電保存車
友達が手掛けた、某化粧品メーカーの先端研究所があるっていうので、いってみた。
中学時代の友人が手掛けた某化粧品メーカーの研究所が荒川線沿線にあるっていうので、さっそく王子駅からGO!。って意気込んでいたらほぼ隣の駅でした。
思ったよりも小さな建物でしたね。それでも、住宅密集地の中にあるので引きが取れない。全体姿はカメラに収める一苦労でした。(写真にメーカー名、写ってますね。)
焼成煉瓦を金物で緊結して外壁を作るやり方、(私が昔、営業さんから説明を受けたのは国代耐火工業所の乾式工法です。他社もやっているみみたい。)でダブルスキン(といっていいのか?)を実現しています。
機能に合わせて・・・・なのかは分かりませんが、レンガブロックのすかし方が数パターンあって、その使い分けで、建物全体の印象をコントロールしています。たぶん、光の透過率とかは、そのまま省エネ計算に反映されているのかなと。
外構舗装などは、透水性コンクリート舗装が中心で、ミニマルな感じに仕上がっていました。ただ、ちょっと気になったのはRCで見えている部分のお化粧。普通ベニヤでやったのでしょうか、汚れが結構来ちゃってました。

踏切の向こうから全体を見る

シンプルな見切り材でコンクリート舗装で仕上げてある。好みの問題だけど、こういう割り切りは好き。
早稲田まで都電、そこから目白駅まで
荒川線で王子から終点の早稲田駅まで。荒川線が唯一都電の中で廃止にならなかったのは、路面の供用区間が少ないのと、利用者数が多い、住宅街を走り抜けていくのでバス代替が難しいということで、残ったそうです。確かに、車と一緒に走っている場所は少ないな、と思いました。美濃部都政の時に知事の英断(?)で決まったとのこと。昔よりも乗り心地が良くなりましたね。きっと、ブレーキ関係も回生ブレーキ、インバーター制御など、現代の技術が入れられているのだと思います。
目白駅に近くなったところで、日本女子大で、妹島和代さんがやった図書館の近くに出ました。ぶらぶら歩きでこういうことがあると楽しいですね。
さすがに女子大なので、中に平気な顔して入るわけにはいかず、外から見た印象のみでコメントをまとめておきます。
・図書館の床は斜めになっています。これは、シアトルのOMAがやった図書館もそうなっていて、そんなにおかしくないし、むしろ書架の列が遠くまで見えて、配架上、本を探しやすいんじゃないかと想像します。(シアトルではそう思いました。)
・SANNAの建物で暑い、寒いは哲学の問題なので・・・とは言え、方向を分けて機能とディテールが使い分けられているところを見ると、結構環境機能的にも押さえられているのではないかと想像しました。
・床斜め系図書館(勝手に造語)は他に建築家平田晃久氏設計の太田市立図書館に行ったことがあります。あれは、市民のコミュニティー施設としての提案なので、少し別ものかもしれません。比較対象ではない。
本が探しやすいかどうかという点で大学図書館は、そこを外してしまうと、ダメだと思います。中に入りたかったけど、外観を見る限り、妹島建築の個性を出しながらも、図書館としての機能性をしっかり押さえた建物のように見えました。たぶん免震建物。

都電荒川線 後方から道路併用軌道を見る

図書館全景 キャンパス全体が妹島化してます

手摺とか、耐久性はともかく、材料の使い方に哲学を感じますね。軽く・細くを突き詰める。
ということで、せっかく往復千円以上かけて都心にでるので、ただでは帰ってこないように勉強(?)してきました。ふらふら歩くのは、会社勤めをしていた時は罪悪感があって、あまりできませんでしたが、今はそういうこともありません。仕事してないことでお金が稼げない不安はあるけど。
世の中、変な報道ばかりされていますが、(隈研吾さんの件はともかく)建築の世界は技術の進歩とデザインの進歩が融合したものがまっとうに増えていくように日々勉強していたいと思います。