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東雲・辰巳探検記録①|建築の木質化について考えた

ー1 文化庁伝統文化親子教室補助金を地域のはやし連で受けています。

地域でお囃子の踊り担当であることは私の紹介のところで書きました

一昨日、地域の囃子連が採用してもらっている「文化庁・伝統文化親子教室補助金」の実施報告書をまとめました。年間の実施記録をまとめて提出します。かかった経費、活動状況の写真、子供の出欠状況、効果測定などを書類にまとめるのですが、大体60ページくらいになります。毎年、この報告書の作成が大嫌いです!!

・・・ですが、事務担当副会長としてはやらざるを得ないので、栄養ドリンクを一気飲みして、始めました。この補助金がないと活動が狭まってしまいます。お囃子を楽しんでくれている子供たちのためにも・・・と思い何とか朝3時30分に書きあげました。

ー2 締め切り日勘違いの巻

書類を見直していて、恐ろしいことに気が付きます。28日と思っていた締切日を勘違い(?)していて、18日ー つまり昨日!!。もう、しかたないので自分で届けるしかない。仮眠をとり、11時頃出発して、東雲にある事務局に書類を届けにいってきました。書類自体は、つつがなく受領してもらいました。もう働く気なんかまったくありません。自営業の悪い癖ですね・・・今日はお休み!!と決定。


ー3 仕事(?)前: 東雲・辰巳は来た事なかったな・・・っておい!!

東雲といえば、10年ほど前に話題になった都市公団の三菱製鋼の跡地再開発、「東雲キャナルコート」があったな・・・とぼんやり行きの電車の中で考えていました。確か、結構有名な人が新しい公団住宅の在り方を提案していて、それなりに恰好よかった記憶があります。雑誌の記事では、ドーンと東雲橋から見えている写真があったような印象だったのですが、じっさいは、右のような風景。

タワマン、を背景に、わりとチンマリしてます(デカいんですけどね。)イオンが目の前に陣取ってます。イメージと異なる世界に???との第一印象。

あれ?どれがキャナルコート?

ー4 大東建託さんの「RooFLAG」を発見・突撃

書類を届けるビルに行く途中で、ちょっと頑張っている建物を発見しました。大東建託さんのショールームで「RooFLAG」という建物。マウントフジアーキテクツスタジオという建築家事務所の作品のようです。大規模木造を得意としているようで、実作がほとんどない私のWEBサイトとは大違い。かっこいいサイトでした。

この方、私と同じ年なんですけど、若いころから数々のコンペ等に入選されている、ゴリゴリの建築エリートの方です。奥さんなんですかね?、原田真魚さんとご一緒に事務所を経営されていらっしゃいます。芝浦工業大で教授、いわゆるプロフェッサーアーキテクト。

ー5 建物の説明

建物の特徴は「CLT(直交積層集成材?)」という材料を用いて、耐火建築物ながら、木造での構造架構を実現しているところでしょうか。ダブルルーフで廃熱、冬は暖房への利用?も考慮するなど、建築設備的にも配慮された建物のようです。竣工図が展示してありましたので、少し拝見させていただきました。

建物外観です。単板ガラス、厚さ30ミリ!と書いてありました。スゴ!

ショールームの内観 「CLT」について色々資料がおいてありました。軽くお勉強させていただきました。

ショールームという用途を考えると、これでよいのではないかと思いました。立地がちょっと残念なところなんですね。表通りに、ドーンとあった方がコマーシャル的にさらに印象が良い。昨年、グッドデザイン賞を受賞されているくらいですから。

主要構造部となる屋根架構になるので、構法はハイブリッドなシステムです。この手の架構は、いわゆる「燃代」設計になるからでしょうか、結構、強面な断面です。それを、全面天窓として軽快に見せるというところがデザインのセンス、原田さんの勢いのあるところだと思います。

材料模型が展示してありました。強そうです。

接合部説明模型

構造計算は、壁式構造の計算になるのでしょうか。そのあたりはちょっとわかりませんが、ディテールの写真を見る限りは、なるべく接合部の強度を上げる仕掛けになっているように見えます。

ー6 日本の木材資源保有率は世界2位ラシイです。

近代化により木材消費量が落ち込んだ流れから、明治、大正、昭和期に植林を続けた木材の消費が進まず「木材余り」の状況にあるとのこと。(スギ花粉、すごいですもんね。)そういった国内資源の活用を意図しているとの説明がなされていました。

ー7 建築への全体的な感想

◇ 確かに、モノリシック(仕上げをしない)使い方ができる構造材、かつ木材ですから断熱性にも優れていて、不燃対策さえコスト、性能ともコモディティー化すれば、建築生産的に合理的。

◇ また、大きなパネルを製造することができるので、ある程度の大規模な建築にも使用することができます。そして、壁面形成が工事を行うときに早いので、短工期を目指せるのではないかと。

ー8 私の木質化への見方

FaceBookに日経の記事リンクを貼りましたが、政府の2025年、2050年のカーボンオフセット施策のコアをなす建築生産における発生二酸化炭素の削減策のキラーメソッドだけに、大事な技術であることはわかります。そして、デザイン的にも日本人受けするでしょう。

でも悲しいかな、建築の世界は、「作らない」ってのが実は一番カーボンオフセット的には優しい方策です。

材料の生産方法には触れていませんが、この手の材料は不燃樹脂の加熱含侵、木材接着のプレスなど、結構な動力や熱量が必要と思います。生産量を増やすには、大規模な工場も必要です。そういった部分に目を向けると、すべての建築生産を木材、木質化することが、削減率をベースに考えるとどれだけ貢献できるのか?、日経の記事でも数字は曖昧です。

経済と建築は密接に結びついていますが、新たな人材が潤沢に供給される業界でもありません。産業構造の最適化(例えば大規模農業経営の後押しとか)を並行した施策アピールが国は足りないと思います。総体でへらす意識が無ければ国家予算の効率的な運用だって難しいと思います。

ー ①のまとめ

◇ マウントフジアーキテクトオフィスが設計した建物を初めて見ました。このデザインの次を考えないと、 メディアからは相手にされないと。

◇ 木質化は、CLT一択ということではない。日経もエビデンスをはっきりさせた報道を。

②に続きます。

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