「コンクリート以外は変わっていくと考えていたので、暮らし方や家族構成が変わっても大改築をせずに済みました。長い時間のなかで物事を捉え、“変わらないもの”はしっかりとつくり、他はもっとおおらかに考えてもよいのではないでしょうか。そのほうが、まだ見ぬ未来に柔軟に対応できると思いますよ」(https://www.modernliving.jp/house-interior/house/g63356125/houseno1-hiroshinaito-202501/)
内藤廣さんは好きな建築家の一人です。独立したばかりの時に二世帯住宅を建てたということですが、今は奥さんとペットでおおらかに暮らしていらっしゃるとのこと。
学生のころ、菊竹清訓さんの作ったスカイハウスは成功しているのかと議論したことがあった。そもそも、ムーブネットというパーツを建物に付け加えてゆくことで、建物そのものが進化していく発想だった。でも、そういう形ですべての問題が解決されているわけではなくて、いろいろな試行錯誤の上で今の形になり、菊竹さんは生涯を終えた。そんなプロセスと似て非なる形だけど、内藤さんは菊竹スクールの人だし、コメントは理解できます。内藤さんの家の方が素敵だと思うし。
少し古い記事だけど、「夫婦愛の大広間」を手掛かりにスカイハウスを論考した記事があって面白かったのでメモ。さすが故芹沢俊介さんの記事。読み応えがあります。http://www.maroon.dti.ne.jp/mirutake/serizawa01/serizawa03.html
翻って、うちの実家は新耐震後の設計のミサワホームの重量鉄骨住宅。外壁は、当時ミサワホームの主力商品だった、ALCに似た「セラミック」をもちいた住宅。おうちを軽量化する(減築する)ことで色々なおおらかさが獲得できる(と考えています。)、内藤さん寄りの家だと思います。
子どもの頃は、「コンテナ見たいな家」で周りの伝統的な在来工法瓦屋根の家から浮いた存在だったのが少し嫌でした。亡くなる前に父親が「俺は新しもの好きで、この家もそういうことを見越してんだよ」と言いたげだったが、いやいや、そこまでは考えている様子はなかったと思います。だが、父親が残してくれた家、今は(先立つものさえあれば・・・)大改造したい気持ちでいます。